土佐の高知の黄泉の国
カテゴリ: コラム
作成日:2018年02月12日(月)
土佐の国
高知の方は
高知弁とは言わず
土佐弁とおっしゃいますね
ある冊子で見つけた土佐弁のお話です
いわゆるお悔みを申し上げるとき
「この度は『山入り』されたそうで・・・」
「急に『国替え』をなさったそうで、
さみしゅうなりました」というそうです
すると喪側は
「ぼつぼつ『小道具を送り』よりましたが、
この度、調(ととの)いまして」
と返すのだそうです
なんと風情のあるお送りの言葉でしょうか
小道具を送る・・・とは
高齢になり耳や目が悪くなること、なんですね
老いる途中
少しずつ私たちは小道具を送り
すべて送りきり、調ったら
山や別の国に出向いていくのですね
どんな言葉を使うかに
その人の人間観や
世界観が現われていると言います
土佐の国の死生観を教えてもらいました
そして
土佐にゆかりはなくても
そこに何かしら
懐かしいような安堵を感じました