茶坊主という言葉を借りてのハラスメント対策 – ソーシャルスキル・プログラム
2018/08/18
コラム

茶坊主という言葉を借りてのハラスメント対策

「ちゃぼうず」という言葉を聞きました。

茶坊主。

室町時代から江戸時代、

将軍や大名に茶の湯の手配や給仕をした人のこと。

剃髪していたため「坊主」と呼ばれていたが、僧ではなく、

「権力者に取り入り出世や保身を図る

愚か者の例えとして、扱われることが多い」と

wikipedia にありました。

さて現代において、茶坊主の意図は別にしても、

結果として茶坊主の暗躍が、

組織の権力をマイナスに導いているということはないでしょうか。

 

人間関係にはパワー(権力)は常に存在するわけで、

パワーそのものを否定したりすることはできません。

パワー自体は流動的、相互的であれば自然なことです。

お互いに助け合うもの同士として、

互いのパワーを借りあうのが私たちです。

しかし極端にそのパワーが固定化し長期化・巨大化すると、

組織の悪癖以外のなにものでもありません。

 

権力の固定化・長期化・巨大化は、

パワーを持つ、または持ちたいと願う本人単体では、

成し得ることは難しいのではないでしょうか。

そこに多くはいわゆる「担ぎ屋」たる存在が必要となります。

必要以上にかしずいてみせたり、

その威力をいかにもまことしやかに

第三者に吹聴する人物の介在があってのこと。

いわゆる茶坊主です。

 

組織におけるハラスメント防止には、

ハラッサー(ハラスメントする人)をなくそうだけでなく、

茶坊主の存在についても考える必要があると思います。

 

作意や悪意はなくとも、

茶坊主になる要素は私たちにないでしょうか。

「長いものにはまかれろ」

「ややこしいことは避けたい」

「取りあえず立てておけばいい」

「権威を借りると仕事がしやすい」

そのようなふとした判断から

あるひとりのパワーを増大・象徴化してしまうことも、

ある人物をハラッサーにしたててしまうことも、

けしてないとは言えません。

 

ハラスメント対策は

組織の一員としての、

ひとり一人の謙虚な取り組み姿勢が大切です。

そしてもちろん、

ハラスメント被害を受けた方に、

応援の声をかけることができる私たちでも、

あり続けたいと思います。