『sorezoreが出会うとき』 – ソーシャルスキル・プログラム
2010/12/26
コラム

『sorezoreが出会うとき』

何年かぶりに
その人と会いました
階下で待っていてくれたその人は
私を見上げて「まっちゃん!」
と言いました

列車が決まっている
少しの時間の中で
ご飯を食べ
日常でない人生の話をし
駅にたどり着きました
その人は
車から降りて見送ってくれました

あたたかい紅茶の缶を買い
座席に座り落ちると
寂しいホームに
いくつもいくつもの窓を探し見しながら
人影が走っています

すでにお別れしたその人が
また駅にやってきて私を探してくれているのです

発車の間際
ただもう一度出会いました

「ありがとう」
「ありがとう」

それだけを交わして
その人は
ホームから手を振ってくれました
白いコートの小柄なその人は
夜のホームに立った
天使のようでした

人はそれぞれの日常を
それぞれの思いで生きていますが
もし工作の
のりしろのように
重なり合う部分があるのなら
それがこんなに嬉しいことなんだと
天使が語ってくれているようでした